「食の宝庫」香港らしさを感じる場所。
香港の上環あたりにある乾物店街。
朝の時間帯は、乾物店に商品を届ける配達人が、大きなダンボール箱を運んでいる姿が日常風景。
ここらへんは乾物店が多く、料理に使う乾物、アワビ、ナマコ、ホタテやエビなどがお店にずらりと並んでいる。
隣接したところに同じような乾物店が多く存在し、競争が激しいと思うのだけど、店の中を覗くと、商品を袋詰めににしたり、あるいはイスに座っているだけのおじさんがいたりして、ゆったりとした雰囲気で、見たところ、お店同士で競い合っているような感じもない。各乾物店には、飲食店などの固定客がついていて、そういうオーダーをこなしていればいいのかもしれない。
それにしても「干した」食材が多い。日本でも、干物、鰹節や昆布など干した食材はあるが、中国は干した食材の種類が多い。
中国の先人たちが、どういう過程で食材を「干す」ということを発見したのかは知らないが、干すことで長期で保存できる状態となり、海岸部でない内陸部でも魚介類を食べることができ、さらに旨味が増す、人類の大きな発明の一つだと思う。
乾物店に、大粒の干しホタテがあったので、見ると日本産で北海道・宗谷のホタテ。
いい値段で売っている。JAPANブランドとしての評価かもしれない。その傍らに、小粒のホタテが置いてあり、おそらく中国近海産であろう。リーズナブルなので、それを購入。
これだけの食材を、香港だけで作っているわけでなく、周りの国・地域から集められたのだろう。箱で大量に詰められた乾物類を見ていると、中国のどこか田舎町で作られたようなそんな雰囲気を感じ、中国産のほうれん草の残留農薬が問題となったように、大量生産の一環で、何かしらの化学的な手法を使っているだろうが、現地に来てしまえば、そういうことを確認するすべはなく、飲食店ではいろいろなものを食す。
Have a nice trip! ☻