沖縄にある、神の島「久高島」を訪れる。

- 神の島「久高島」
- ニライカナイより神が降り立った久高島
- 沖縄本島の斎場御嶽と久高島の関係
- 神の島・久高島を訪れる
- 久高島への行き方
- レンタルサイクルで久高島を回る
- まずは「カベール岬」へ
- 久高島の見どころ
- 久高島観光の注意点
沖縄本島の南東すぐのところにある小さな島「久高島」。
飛行機で、那覇空港を南から着陸するとき、この久高島を上空から見ることができます。

場所的には、下の地図のような位置関係です。
神の島「久高島」
久高島は、上の写真を見てわかるように、小さな島で、自転車で島の端から端まで1時間もかからずに移動できてしまうぐらいです。
しかし、この久高島は、沖縄にとって重要な島で、昔から「神の島」として崇められている島なのです。
ニライカナイより神が降り立った久高島
沖縄地方には、日本本土の宗教観とは異なる「ニライカナイ」信仰があります。
沖縄地方で海のかなたや海底にあると信じられる理想郷の名称で,来訪神信仰の一つ。火と稲の起源をニライカナイに求める伝承があり,毎年ここから神々が人間の世界を訪問し,人間に種々の豊饒繁栄をもたらすともいう。
沖縄というよりも「琉球」を作ったのが、ニライカナイから来たアマミキヨという神様。そのアマミキヨが最初に降り立った場所が、この久高島といわれています。
沖縄本島の斎場御嶽と久高島の関係
沖縄本島の南側のエリアに、斎場御嶽(せーふぁうたき)という、伝統的な聖地があります。
その斎場御嶽の中に、久高島が見える場所があり、そこが拝所の一つになっています。
昔の琉球王国の王様も、その拝所からお祈りをしていたそうです。
現在でも、斎場御嶽は拝所として役割があり、宗教的な理由で、斎場御嶽の見学ができない日があったりします。
神の島・久高島を訪れる
私は、何度か久高島を訪れていて、すっかり現代化してしまった沖縄本土にはない、沖縄の原風景とも言えるようなものを感じられます。
港から遠ざかると、お店もなく、民家もなくなり、ただ道と海岸しかない。島の端から端まで1時間ほどでたどり着きます。
海岸近くから見える海は、何も汚されていない、ほんとうに「青い海」。
そういう場所は、海や木々などの自然と自分しかいなく、「生きる」というのは、こんな感じなんだろうという想いに浸れるような、ある種の悟り的な思いに至ることがあります。
人によって、受ける印象はいろいろあると思いますが、何かスピリチュアルな要素はあるのだと思います。あの岡本太郎も、久高島にある御嶽(礼所)を訪れ、感銘を受けたというエピソードがあります。
久高島への行き方

沖縄本島の南東にある安座真港から定期船が出ています。
高速船とフェリーの2種類があり、どちらも出発地・目的地は一緒です。
高速船といっても、沖縄本島と久高島は近距離なので、乗っている時間の違いは、それほど大きくはないです。
- 高速船: (所要時間 約15分)
大人 片道 760円 往復 1,460円
小人 片道 390円 往復 750円 - フェリー (所要時間 約25分)
大人 片道 670円 往復 1,280円
小人 片道 340円 往復 650円
詳しい時刻表等は、久高島フェリーのWebサイトをご確認ください。
ホーム(料金・時刻表) - 久高島フェリー 定期航路(定期船)久高海運
できれば、安座真港を朝一番に出発する船をオススメします。
というのは、午後になるほど、久高島を訪れる乗客が多くなり、また日差しもキツく、サイクリング等も炎天下となってしまいます。
レンタルサイクルで久高島を回る

久高島内にはバスなどがありませんので、島内の観光には、レンタルサイクルがオススメです。フェリー乗り場近くの観光案内所で、自転車を借りることができます。
なお、久高島でのサイクリングは、屋根のある場所が皆無になり、かなり暑いので、暑さ対策を万全にされたほうがよいと思います。
6月に朝一で訪れたときは、晴天で、午前の早い時間でも、汗が止まらないほど暑かったです。
まずは「カベール岬」へ

レンタルサイクルの場所から30分ほどで、島の端である「カベール岬」にたどり着けます。
そこに着く手前で、青い空・生い茂る緑・白砂の一般道の光景に出会えます。よく旅行メディア等で取り上げられることの多い風景です。
久高島の見どころ

フェリー乗り場や観光案内所に久高島の観光マップのようなものがありますので、それを頼りに回ることができます。
主なスポットとしては、以下のような場所があります。
- 新川(ミガー)
- ヤグルガー
- フボー御嶽
- ロマンスロード
- カベール岬
- ウパーマ浜
- シマーシ浜
- イシキ浜
- 外間殿(ふかまどぅん)
- 大里家(うぷらとぅ)
- 御殿庭(うどぅんみゃー)
なお、ほとんどが自然の景色です。 どこをみてもキレイな光景がですが、時間がなければ、全てを見て回る必要はないと思います。
久高島観光の注意点
久高島は、聖なる島ですので、いろいろと禁止事項があります。
- 久高島の中には、聖地の場所があり、そこは立ち入り禁止。
- 島からの植物や石などの持ち出しは禁止。
久高島一言メモ
久高島の土地は村有地などを除いてすべて共有地であり、琉球王朝時代の地割制度が唯一残っている。
Have a nice trip! ☻