ときどき買う、近所の「石井いり豆店 」の落花生。
文京区に住み始めて約15年。
文京区は、住む前から何度か訪れたことがあるエリア。
ですが、実際に住んでみると、当初思っていたイメージとは違う側面など、いろいろな発見があります。
ここで紹介する「石井いり豆店 」も、そんな発見の一つです。
文豪の街・文京区
東京大学があるからなのか、「文京区=文豪の街」ということを実感します。
夏目漱石の本などを読むと、近所のことが書かれていたりして、漱石の時代と今とでは、だいぶ風景は違うでしょうが、その文章になんとなく情感を共感することがあります。
夏目漱石の他にも、樋口一葉の住居跡なども、近所にあったりします。文京区でまとめている、文京区にゆかりのある有名人リストをみると、
- 石川 啄木
- 宇野 千代
- 江戸川 乱歩
- 河東 碧梧桐
- 川端 康成
- 菊池 寛
- 金田一 京助
- 小泉 八雲
- 幸田 露伴
- 佐藤 春夫
- 島崎 藤村
- 瀬戸内 晴美
- 竹久 夢二
- 坪内 逍遥
- 野口 雨情
- 二葉亭 四迷
- 正岡 子規
- 宮沢 賢治
- 森 鴎外
などなど、書かれた本は読んだことはないけれども、歴史の教科書で名前ぐらいは見たことのある方々なども多数並んでいます。
文京区はお店が少ない
「文京区」は、wikiにこんなふうに紹介されています。
全体としては住宅地が多く、大きな繁華街は無い
千代田区と隣接していながら閑静な住宅地が残されている
本当にその通りで、文京区は、オフィスビルなどの商業地も少なく、また大きな繁華街がないです。通りの脇沿いに小さなお店が何店か集まった感じの小さな商店街がいくつか点在している感じです。吉祥寺や中野など、大きなアーケード商店街に行くと、その大きさに圧倒されます。
一方、住宅地の比率が多い感じで、東京のど真ん中に近いのに、一軒家の家が多く、こんな住居エリアがあるということを、住んでみて初めてわかりました。
「文京区の住まい」といえば、ほとんど完成したのに、違法建築ということが完成後に発覚し、人間が住めない大型マンションの物件もあります。完成後2年ほど経つのに、未だに無人のままです。一体どうなるのでしょうか?
近所で建築中のマンション「ル・サンク小石川後楽園」の動向 - KoM note blog
100年以上続く豆専門店「石井いり豆店」
そんな文京区内の近所に「石井いり豆店」というお店があります。
店名の通り「豆」の専門店です。ここでいう豆は、料理で使う豆ではなく、豆菓子です。とくに「落花生」や「ピーナッツ」が名物です。
2015年に亡くなられた料理研究家・岸朝子さんの書籍「東京五つ星の手みやげ」でも紹介されているお店です。
創業は明治20年。西暦に直すと1887年。
夏目漱石が生きていた時代ですから、漱石も食したかもしれません。
店構えからして、実直的な感じを受けます。
京都でよく見かける、代々続くお店に似た雰囲気。
石井いり豆店の名物「落花生」
このお店の名物は「落花生」、つまりピーナッツです。
落花生一袋は、今(2018年1月現在)、だいたい900円ぐらい。昔は750円ぐらいだったような気がしますが、このご時世、値上げはしょうがないでしょう。
決して安くはない値段です。
しかし、食べてみると、期待を裏切らない味です。
なお、殻のない落花生も販売されていますが、殻付きの方が、食べるときに殻を割るということを楽しめます。
落花生と一緒に「花豆」も一緒に買っています。
永くつづいて欲しいとおもうお店の一つです。
文京区の一言メモ
日本の歴史で習う「弥生時代」は、文京区の弥生町で発見された土器が、その発見地から弥生土器と命名されたことが由来。
Have a nice trip! ☻