鬼怒川温泉で人気一番の「あさやホテル」の宿泊メモ。
(英文テキストはこちら.)
- 鬼怒川温泉で人気一番の宿「あさやホテル」
- 「千と千尋の神隠し」を連想させるホテル館内
- 宿泊した部屋はタバコ臭がちょっと残念
- あさやホテル名物の「100種類のバイキング」
- 朝食も充実したバイキング
- ぜひ食したい「あさやホテル名物:あさや特製和牛カレー」
- あまり印象がない温泉
- 卓球場など、昭和時代の香りが残る
- あさやホテルの歴史
- あさやホテルを利用した感想
- おまけ)鬼怒川温泉の由来
鬼怒川温泉で人気一番の宿「あさやホテル」
旅行サイトなどで、栃木県日光・鬼怒川温泉エリアで人気No.1のホテルがあさやホテル。
ちょっと前に、家族の誕生日祝いを兼ねた旅行で、このあさやホテルを6人(1室2人で3室)で利用したことがあります。
実際に利用してみると、あさやホテルが人気No.1の理由が実感できました。
「千と千尋の神隠し」を連想させるホテル館内
あさやホテルに最初入ると、まずインパクトのある光景にびっくりします。
このあさやホテルは、正面から見ると、低い建物のように見えます。ところが、中に入ると、眼下に広がる、深い吹き抜けが現れます。
こんな感じです。
宮崎駿の映画「千と千尋の神隠し」の湯屋「油屋」を連想させる光景です。
このとき、訪れたのは4月下旬で、こどもの日に近いので、吹き抜けに鯉のぼりが飾られていました。
地下に広がっている感もあり、どういう構造になっているのか、一瞬「?」となります。
断面図にすると、こんな感じになっています。(想像なので正確ではないと思いますが。)
あさやホテルの入口を入ると、そこは建物の上階になっていて、眼下に吹き抜けが現れるわけです。
川の方から建物を見ると、こんな感じになっています。なお、この建物はあさやホテルとは別のホテルになります。
それにしても、よくこんな場所に建てたものだと思います。
宿泊した部屋はタバコ臭がちょっと残念
今回の宿泊したのはあさやホテルの秀峰館・洋室。
部屋の広さはやや狭めで、ビジネスホテルのツインルームのような感じ。
この部屋では、ラグジュアリーホテルで贅沢ステイというのは難しいかもです。
しかし、今回は一泊の利用で、次の日の朝には日光江戸村に行くので、滞在時間も短かかったので、部屋の広さはあまり気になりませんでした。
また、あさやホテルに宿泊して残念だったのは、宿泊部屋のタバコ臭さ。
事前に「禁煙」部屋をリクエストしていたのですが、部屋に染み付いたタバコ臭さが匂います。部屋に入った瞬間、匂いが気になります。
部屋に備え付けてあった、空気清浄機をフル稼働させて、だいぶタバコ臭が減りました。
あさやホテル名物の「100種類のバイキング」
あさやホテルの名物の一つは、館内レストランの「ASAYA GARDEN アサヤ ガーデン」でのバイキング。
その料理の数が100種類あり、訪れた時には
- 一人用のすき焼き鍋
- 山盛りの甘エビ
- 山盛りのイチゴ
- 自分で好きな刺身をのせてつくる勝手丼
などバラエティに富んでいます。
次から次に食事が出てきた「千と千尋の神隠し」の宴会風景のようでもあり、食のエンタメのようにも感じました。
そのときの写真は、以下のような感じです。
さらに、料理の数が100種類あるだけでなく、このあさやホテルのバイキングのよいところは、「制限時間がないこと」。
時間制限のあるバイキングですと、「食べること」がメインとなってしまいますが、慌てずに、ゆっくり食せるのが素晴らしいです。
なお、 100種類もあると、お腹いっぱいになりやすく、全種類の料理を制覇したい場合は、少しずつ盛ることがポイントだと思います。
朝食も充実したバイキング
次の日の朝食は、「ダイニング和彩工房」でのバイキング。
朝食の料理品数は、夕食のような100種類はないと思いますが、かなり充実した内容になっていました。
自分で作るオリジナルサンドなど、ユニークなものもあります。
ぜひ食したい「あさやホテル名物:あさや特製和牛カレー」
「あさや特製和牛カレー」も、あさやホテルの名物らしいです。
「牛カレー」というと、私の中では、日本航空・JALのサクララウンジなどで供される「JALカレー」というのが、今まで食べたカレーの中で上位にランキングします。
ただ「JALカレー」は、コクありすぎで、一度食べると「しばらく食べなくてもいいかな」という感じになってしまいます。少しするとまた食べたくなり、2-3ヶ月に一度ぐらいにJALカレーを食すのが、適宜な間隔かなと自分は思います。
この「あさや特製和牛カレー」は、
黒毛和牛の旨味と30種類以上のスパイスが醸し出す極上の美味しさ
というキャッチ文のように、食してみると、たしかに美味しいカレーです。また、JALカレーとは違い、日常的に食べてもいいかなという感じがしました。
「あさや特製和牛カレー」は、夕食時のバイキングだけでなく、朝食のときにも供されていました。
また、あさやホテルに宿泊しなくとも、あさやホテルのレストランをランチで利用しても、この「あさや特製和牛カレー」が楽しめます。
さらに、お土産処では、お土産用のカレーも用意されています。
あさやホテルを利用した際には、この「あさや特製和牛カレー」は、ぜひトライしたい料理と言えます。
あまり印象がない温泉
あさやホテルがあるのは「鬼怒川温泉」という場所で、その場所柄、温泉が有名です。
あさやホテル内にも、大浴場の温泉があります。
しかし、その印象を思い出そうとしても、あまり特徴というか、印象がありません。
今まで、雪の中の乳頭温泉や、海岸の道端にある温泉などを経験し、それらと比べると、あさやホテルの温泉は、よくあるタイプの温泉施設で、悪い点は無かったのではないかと思います。
なお、あさやホテル自慢の「空中庭園露天風呂」は、訪れた時はリニューアル工事中でした。
卓球場など、昭和時代の香りが残る
あさやホテルの中には、卓球場があり、宿泊者は利用することができます。
会議場のようなスペースに2台ほどの卓球台があり、たしか、予約して利用する形です。
また、卓球場近くにはゲームセンター。
ここらへんは、なんとなく昭和の香りがします。
あさやホテルの歴史
あさやホテルの歴史を調べると、時代の波に呑まれたりして、なかなか感慨深いものがあります。
1888年創業「麻屋旅館」
明治期に、鬼怒川温泉郷の温泉旅館として開業します。このときは「麻屋旅館」という名前です。
バブル期に建てられた「秀峰館」
1990年代のバブル期に、銀行の融資で造られたのが「秀峰館」です。
「秀峰館」は、さきほどの、吹き抜けのある、「千と千尋の神隠し」の場所です。
金色の内装などが、なんとなく時代の香りを感じさせるのは、その頃の建築だからだと思いました。
バブル崩壊で経営破綻
しかし、バブルが崩壊し、融資元の銀行が経営破綻し、あさやホテルも経営状態が不安定になってしまいました。
産業再生機構の支援により再建
2004年に、産業再生機構により支援が決まり、銀行などの債権が放棄となりました。
鬼怒川温泉エリアNo.1のホテルとして復活
老朽化した建物の解体、部屋数を小規模化など、いろいろな経営整理などを経て、あさやホテルが復活しました。
結果的には、現在、鬼怒川温泉で人気一番となりました。
あさやホテルを利用してみて、観光客が喜ぶ施策などを積極的に行なっている感は、なんとなく感じます。
たとえば、
- キッズルーム
- iPad貸し出し
などがあります。
あさやホテルを利用した感想
全体的に満足度が高いです。ホテル全体で、利用者の満足度を上げる努力を、各所で感じます。
あさやホテルの建物は古い感じは受けますが、適宜メンテナンスをされているようで、宿泊していて、上記の「部屋に染み付いたタバコの匂い」以外は、とくに気になることはありませんでした。
あさやホテルの名物とも言える「100種類バイキング」 は、一つ一つの料理の質も高く、食のエンタメとして、なかなか楽しめます。
ただし「鄙びた温泉宿でゆっくり」という用途によりは、大人数でワイワイガヤガヤ的な利用が一番でしょう。
おまけ)鬼怒川温泉の由来
あさやホテルがあるのは、鬼怒川温泉郷という、鬼怒川沿いの温泉街。
この「鬼怒川(きぬがわ)」という字面を見ると、「鬼」が「怒る」「川」でなんだか、物々しさを感じます。
昔は、この川が、洪水などで氾濫し、まるで「鬼」が「怒った」ような感じから、こんな名前になったのかと想像してしまいます。
この鬼怒川の由来を調べてみると、
「衣川」「絹川」と表記されていた。「きぬ」という音については、この地方の豪族の紀氏に因む「紀の川」の転訛説
「鬼怒川」という表記は、一説に明治9年(1876年)頃以降
というような由来があるそうです。「鬼」はあまり関係ないようです。
Have a nice trip! ☻
(英文テキストはこちら.)